遅ればせながら通販で入手.izumickさんの麻雀マンガ三十年史が濃すぎます.濃すぎて僕には殆どわからんですが,一読の価値有り.
あと,
ぴゅー太郎さんの記事に期待して買ったんだけど(
麻雀狂時代外伝が好き),それほど新しい情報はなかったかも.
大量のデータから正しい状況判断の考察をするってのは,
とつげき東北氏(著書:
科学する麻雀)が随分前からやってるしなあ.なので,結局それを越えたデータ量で何かを示唆するか,数学的に最善手を計算できる手がかりを示せなければ,あんまり意味ないんだよなあ.最善手=f(局面)とすれば,もちろんキューブ(というかn次元の濃度分布か)で表現するのは正しいし,親かどうかなんて0と1しか取らない変数を用意するだけの話で,n元多次の関数で表現できるとは思います.ただ,関数の項があまりに大きく,もはや最小自乗などではフィッティング不可能で現在の計算能力では解けません(データ集めも大変だし).そこでなんらかの近似が必要になるんだけど,そうなると結局データとひらめき理詰めと勘(?)で式を構築していくしかない気がする.
それから,麻雀は不完備情報ゲームだから混合戦略がナッシュ均衡になるはず.つまり「50%の確率で三萬,25%の確率で二索切って立直,25%の確率で二索切ってダマ」といった打ち方が最善となりうるのです.よく「ブレない打ち方をしろ(同じ局面では同じ打牌を心がけろ)」と言いますが,数学的に正しい打ち方はブレているはずです(言い方を変えれば常に同じブレ方をしろということだけど).
ただ,状況からおそらく最善手は絞られるし,ほとんどの最善手はブレてないのかもしれませんが.
てことで麻雀とは奥が深くてどうしようもないなあ,と常々思う次第です.
まあ,テンゴのフリー負け組みの僕が言っても全く説得力ありませんが!
一番面白かったのは
福地誠さんの「麻雀で喰うには? その体験的考察」かな.昔は麻雀で食っていた人が沢山居たのに何故今は殆ど居ないのか?
目から鱗でした.なんと公務員の初任給が1万円だった時代から麻雀はピンだったらしい.こええええ!一晩で2か月分くらいの給料動くじゃん.しかも自動雀卓じゃないからイカサマし放題だし.インフレとは無縁だった麻雀のレート.今や麻雀はギャンブルではなく,ただのエンターテイメントになってしまった.ギャンブルがしたい人は皆パチスロをやってるわけだ.なるほどね.
皆様の感想など.
d.hatena.ne.jp/ma-jan/ blog.livedoor.jp/mind_extream/archives/50532165.html comjong.com/fukumoto/20060616.html#p01