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*2007.03.26

麻雀::超・入門 科学する麻雀

とつげき東北氏の本です。
年初に出てね、当然発売日買いですよね、と思ってたんですが、買ったのは1月末くらいで、
レビューするのが3月末って、どういう怠惰ぶりですか、自分。

それはともかく、前作科学する麻雀と比べて、かなりバカにも分かる作りになっておりまして、
とてもじゃないが万人にお勧めできない本となっております。
だって、これ読んだら雀暦1週間くらいの人でも相当強くなるから。
みんな読んじゃったら雀荘で勝ち組が居なくなる危惧大です。(そんなことないか)

麻雀は、まず牌効率というアクセルを覚えて、役作りというハンドルを握り、降りというブレーキを踏むゲームです。
しかし、個々の技術は一人でも練習できるし、本で学べるのですが、
そのアクセルとブレーキのバランスは多くの本は教えてくれませんでした。
何故なら場の状況というのは千差万別であり、その場になってみないと分からないと思われていたからです。

この本(前作も)の画期的なところは、殆どの場合において
「フルアクセルかフルブレーキだけを知っていればよく、その判断も明快」
である事を膨大なデータから実証したことです。

滅茶苦茶端折ると、以下のような感じ。

- 棒聴聴牌即立直 (手変わりは待たない。速度優先)
-- 愚形でも基本は即立直
- 立直がかかったら or 聴牌気配を感じたら(2鳴き以上,染め色が溢れ出した等)
-- 満貫好形一向聴以上だったら全ツ
-- 未満だったらベタ降り (現物→字牌→筋の順で切る。1枚も候補がないときは全ツも有)

あとは、純粋に牌効率とベタ降りさえできれば、一人前。
もちろん、終盤の駆け引きなどは抜けてますけど、南2までこの戦略で問題ないでしょう。

しかし、意外と牌効率ができていない。この本の牌効率の問題間違えまくったからなあ。
三色とかの受け入れを残したくなるけど、聴牌の受け入れを増やして、早く聴牌して立直して和了れる確率を高めた方が、
和了り率も高まるし、人に和了られるリスクも減るし、結局強いんだよね。


第一東風荘がデータ元なので、クイタン赤なしの東風戦ということで特殊ではあるのですが、
一般的な、クイタンあり赤ありご祝儀あり麻雀でも、殆ど変わらんでしょう。
全体に攻めやすく、打点が上がるので、その分パラメータの調整が必要ですけど、
祝儀ありでは結局立直麻雀が強いからね。


あと、面白いのが、膨大なデータから実力と相関の強い3つの要素を見付けだしたことです。
それが
- 立直率
- 門前非立直時の振込み率
- (これは読んでのお楽しみ)
なのだそうです。
強さの9割はこのパラメータで表現できるとなれば、上記のような戦略が正しいのは当たり前の帰結。


それにしても、これが麻雀の本質だとしたら、
確かにとんでもないクソゲーかもしれないですな麻雀は(笑)

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