MS 謹製の画像形式。
nikqさんがいじってたので僕もちょっと見てみた。
記録方式としては、可逆圧縮から非可逆高圧縮、色深度は整数から浮動小数、
色空間はRGBからYUV420、果てはBayerまで網羅的に対応している点が凄い。
RAWからJPEG,PNGまで駆逐してやろうという野望を垣間見させる内容だ。
パラダイム的にはJPEGとJPEG2000の中間だが、その分JPEG2000ほど重くはない。
基本はブロック構造で、独自の非線形変換を使う(みた感じ軽そう)。
エントロピー圧縮も特に凝った事はしていないようで、
回路もJPEG2000と比べれば、かなり軽いものになりそうで、
カメラ等での実用が期待できる。
じゃあ肝心の圧縮は?(JPEG比)
分かりやすい高圧縮時で調べてみた。
(圧縮後ファイルサイズは極力同じにした)
原画1(bmp) JPEG HD Photo
原画2(bmp) JPEG HD Photo
見た目は、まず輪郭に強い。
JPEGで崩れる線もわりとまともに残る。
色差の崩れが酷いのがJPEGの特徴だけど、HD Photoではしっかり残る。
しかし、その代償としてブロックノイズが酷い。
JPEGも酷かったが、HD Photoではさらに酷い印象を受ける。
ただ、pre/post-filterである程度は低減しているので、
そこまでくっきりはでない。
ブロックが分からなくなるまで、filteringしても良いと思うのだが、
これは処理量の問題かもしれない。
私的には、
原画1はHD Photoの辛勝(どっちも汚すぎたが、色はHD Photoの圧勝),
原画2はHD Photoの勝ち。
ちなみに、PSNRでは両方HD Photoの方がJPEGより大体2ずつ高い。