ふと横の本棚を見たら50%がOh!MZ/Xで,20%が20世紀に買ったCマガやInterfaceやInsideWindowsで,さらに20%がPC系の古雑誌/取説,残りがバインダといった感じで,本棚というよりは本の墓場になっとるわい.
あー,けどさー,
ブラックジャックによろしくは面白いよねー(ドラマの方は見たことないけどコミックは必読),と無理に共通点を作ってみる.
全部じゃないけどブラックジャックを改めて読み直した.昔の作品は画力がない分,純粋に中身で勝負しているように感じる.それと比べて今は絵はウマいが中身の無いコミックが溢れている.軟弱すぎる.けどそういう現状だからこそ,昔の手塚作品の中身の濃さが際立つように感じる.
手塚治虫の経歴は面白い.現役阪大医学生で漫画家デビュー.卒業し医師免許取得後,その後社会的に卑下されていた漫画家の道一本に絞る.常軌を逸している.今でも医師と漫画家を天秤に掛けるような,いや掛けれるような能力のある奴は滅多に居ないだろう.さらに言うと手塚氏は最終的に医学博士も取っている.ってそれはどうでもいい.(
参考)
しかしながら,彼は多忙だったので実際の臨床経験は全く持ってなかったという.だからこそブラックジャックのような,ある種破天荒ともいえる魅力のある話ができたのかもしれない.とはいえ実際現場の医師から見たら現実に即してない部分もあり批判も多かったという.(実際,磯野家の謎みたいなノリの
ブラックジャック カルテなるものが出版されているようだ)
さて上に最近の漫画は上っ面だけだ,みたいに書いてしまったが,もしこの時代に,今の臨床経験を基にリアルを追求し「ブラックジャック」を書き直したらどうなるのか?「命とは何か」という手塚治虫の永遠のテーマ(勝手に解釈)を再び漫画にしたらどうなるのか?その答えがもしかしたら「ブラックジャックによろしく」なのではないだろうか.
ってやっと話が戻ったー,ともかく久しぶりに面白いと思った漫画でした.訴えるものが明確ってことは良い事だ.けど元祖ブラックジャックにはやっぱ負けると思った.
(最初と矛盾するけど,なんだかんだいって今の漫画の方が全然面白いと思ってはいます.てか初期の頃の作品なんか殆どが読むに耐えないものばかりだし)