Interview with
Popsy Team
Adok
translated by mitsuman
Introduction
Takeover2000で優勝したdemo,Popsy TeamのVIP2 demo party invitationは,商用の音楽をdemoに使いsceneで物議を醸した.SevenがStatic Line #32の中で様々な意見をまとめ,その議論を解説しているので,興味があるなら読んでおくと良い.
Popsy Team receiving their prize at TO'00
その議論も確かに重要ではあるが,それが実際のdemoの評判に悪い影響を与えているにも係らず,The Black LotusのNixは"今までで最高のdemo"と評している.Balooもまた最高のdemoの1つであると考え,他のsceneの代表的な批評家たちも"素晴らしいヴィジュアル"と"タフなコード"を評価している.
VIP2のメイキングと製作者に興味が沸き,私はPopsy Teamにインタビューした.
Making
「自分達がVIP(Very Important Party 1999のinvitation)
をARF Party 99で披露したとき」
G-Hellが始めた.
「既にVIP2 invitationをARF Party 2000で披露する予定があった.けど,全然時間が取れず4月には作る時間が無かった.それで間に合いそうも無いのでARF Party 2000はキャンセルしたんだ.ところが,Very Important Party 2(2000 7/7-9にFranceで開催)
前に完成してしまい,Lyon(France)に住む僕らから一番近いTakeOver 2000でのみリリースすることができた」
どのくらい作成に時間が掛かり,誰が何をしたのか?
「demoを作るのに2ヶ月半掛かった.といってもU2は1999の8月にOpenGLエンジンを使っていたんだけど.U2(PoPsY TeAm)は3Dエンジンとdemoのメインコード,それと幾つかの3Dモデルを作った.Madman(calodox)は複雑な3Dシーンを作るのを手伝ってくれた(僕らはそういうの嫌なんだ :o)).TuO(PoPsY TeAm)はmp3プレイヤを作成した(全部アセンブラ :o)).G-Hell(PoPsY TeAm)は2Dグラフィクスとラウンチャのためにコードを追加した.音楽はFear FactoryのアルバムObsoleteからResurrectionを取ったよ(というかrip)
」
とG-Hellは笑いながら答えてくれた.
VIP2 : Effects with displaying the words
U2によると,彼がやる必要のあった最もハードだった仕事のひとつは
「ヴィジュアルエフェクトと音楽の同期.mp3フォーマットっていうのは1つの大きなwavなんだ.だからパターンと行によってイントゥルーメントを並べて曲を作るXMやMODを同期させるのとはアプローチが違う.もう1つ大変だったことはdemoのメインメモリとVRAMの空きを確保すること.このdemoは今のところ64MBしか載っていないPCでも動く.あと残りのdemo作りは純粋に楽しく面白かったよ」
かなり大きなpartyのdemoコンペンションでinvitation demoが勝つのは非常識と云える.再び,殆どのinvitation demoはVIP2 invitationのように脚光を浴びることは無いだろう.それゆえ,私はPopsy TeamがTakeover 2000で勝つことを期待していたか興味があった.
「いや」,G-Hellは云った.
「この作品がTakeover 1999からみてdemocompoで優勝するなんて本当に期待してなかった.それどころかTO2では凄いグループがビッグなdemoを幾つか発表することを期待していた... 何れにしてもinvitation demoがdemoより多かったね.僕達は半々くらいにしたかったけど.それに自分達はdemomakerであり,invitationを作るよりdemoを作るほうが好き :o)」
VIP2 : Great visual
製作者の目から見て,何がPC demosceneの有名なコーダに深い影響を与えるほどにVIP2を特別にしたのか?
「先ず,ミュージックがとても大きな役割を演じている,ちょっとあれだけどね.同期やエフェクト(fx)アイディア,グラフィクスのインスピレーション等のために,この曲を使い,demoを全力で作った.Skal/Bombが'States Of Mind'で少しやったこと.私はこのdemoの音楽と映像の間にその考えが浸透していると思う.さらに,3Dハードウェアは凄いクオリティの映像を与えてくれた.このdemoを作るに当たって,望んだことを実現したのであって,できた事を実装したわけではないんだ」
Music
音楽について,多くの議論が導かれることになったが,それはdemoの重要な要素,もしくはインスピレーションの源だ.彼らがscenerから多くの批判を受けてきたため,私はバンドの許可無しにサウンドトラックを使用していたことを知っていた.しかし,彼らがバンドのメンバーかその関係者に連絡を取ろうとしていたと聞き驚いた.G-Hellが教えてくれた.
「Lyonのコンサートで彼らを見ることができるけど,それが全てなんだ:o) それにこのdemoをリリースする前後には僕らの誰も彼らのコンサートには行ってなかった」
「どっちにしろロイヤリティや買収無しでこの曲の使用を許可してくれるとは思えないしね」
とU2は付け加えた.
VIP2 party
このdemoはinvitation demoとしての役割を果たしたか?いつもより多くの人が訪れたか?
「このinvitationは6月中旬にリリースされ,VIP2は7月の始めにあったので,多くの新しい人々を招いたとは思えない.けど少しは客寄せになったと思う.といっても,ひとつ明らかなことがある.それは,invitationが世界中の人々にこのpartyを知らしめたって事」
VIP2 : Mysterious models with particles
「トータルで250の人々がVIP2に出た」
G-Hellが実際のpartyについて云う.
「そして250人分のスペースしか用意していなかったので,幾らかの人はpartyの場から追い出さなくてはならなかった.よく知られたscenerとしてMade/Bomb,Calodox,Condense,Orion等...が来た.それと若干の電力問題があった.コンピュータ電源コネクタの挿し方が知らない人が居て(彼らにとってはハードなことだったらしい).大した事ではなかったけど.
私達は約21の2D gfx,19の3D gfx,15のdemo,15のmp3の作品の品質と量に満足している.去年は130人が集まり,6のdemoだったので,順調に進歩していると思う.が,どんどん成長していくことを望んでいるわけではない.小さなpartyの精神を持ちつづけたいから」
Popsy Team
Popsy Teamは1996年に結成された.U2は1997に加わった.最初はAtariのグループであったが,そのプラットフォームでは長く続かなかったようだ.
「うーん,僕のSTは今は親のガレージに眠っているよ」
G-Hellは云う.
「で,僕は直接STからPCへ移行したんだ.Falconは持ってない... だから68000 asmは思いだそうにも元から知らない :o)」
本業は,U2,G-Hell,TuOはゲーム開発者としてGameSquadとLankhorに勤めている.
「このdemoを作るのに十分な時間が無かったのはそのためなんだ」
Madmanはまだ学生だ.
VIP2 : New style Tunnel effect
Ending
最後に私はU2とG-Hellにdemoを作りたいと思ってsceneに新しく入ってくる人々に対して勧める事を聞いた.彼らは3つの具体的なアドバイスをくれた.
「毎日続けること :o)
やりたいと思ったどんなことでもコンピュータで実現できるということを忘れないこと.諦めるな!
偉大なdemoが出ても驚愕する新しいエフェクトが出てもそれに落胆しないように.
あなたにも同じ,いやそれ以上のことができるはず(僕らの古いdemoを見ると楽しいよ :o))」
Adok/Hugi - 04 Aug 2000
from Hugi#20
Addition
まず,誤訳があろうことを後になりましたが,謝っておきます.
怪しいと思う人は初めからHugi#20を読んでおくことをお勧めします(^^;
どうでも良いのですが,VIPよりもVIP3.invがリリースされるパーティーの方が参加者が増えそうな気がするよねえ(w
しかし,Popsy Teamの人も云っていますが,去年のVIPinvと比較すると...
人間って1年でこんなに変われるんだ,ってある意味感動(というより,信じ難い)
.
mp3プレイヤがフルアセンブラというのはギャグでしょうか? 力の使いどころを完全に間違えているのに一票(笑
曲のほうはここから落としてみたり.
気に入ったらCD買いましょう :)
(added by mitsuman)